北海道の水芭蕉群生地!ここが日本で最大級の面積!
水芭蕉の群生地の規模が、日本で一番と言われている場所をご存知ですか?
実は、道東の女満別湖畔の低湿地にあるんです。
ここは色んな湿性植物が群落を形成していて、女満別湿性植物群落と呼ばれている場所。
国の天然記念物にもなっているのです。
初めてこの場所で、水芭蕉群落を見たときは、たくさん咲いている光景にビックリしました。
今日は、そんな女満別湖畔の水芭蕉の情報を、お届けしたいと思います♪
日本最大面積!女満別湿性植物群落!!
日本最大規模の水芭蕉群落は、女満別湖畔にあります。
女満別湖畔は、北海道景観百選にも選ばれた場所なんです(^^)
女満別駅から、キャンプ場の方へ進むと、水芭蕉の群生地がチラホラと見え始め・・。
群生地に辿り着きます。
車が数台、停められるようにもなっていました。
昭和47年6月14日に、湿性植物群落は国の天然記念物に指定されたそうです。
湿性植物は、水芭蕉以外にもヤチダモとヤチハンノキがあるんですね。
どれか分からなかったのが残念ですが、なんとこの広葉樹林の自然林は約56haもの大きさ!
すごい規模ですよね(^^)
自然保護されているため、手入れされていない風景ですが、そこがまた見所なのでしょう。
この広い面積の中に自由に入ることはできませんが、遊歩道が設置されていました。
ここから、水芭蕉を観察することができます。
進んでいくと、こんなにたくさんの水芭蕉。
奥の方にも、ズラ~っと群落が見えます(^^)
遊歩道はそんなに長くなくて、2~3分で帰ってこられるくらいの距離ですが、手入れされていない場所に咲く姿が綺麗です。
こんな所が日本にはあったんだなぁと、ビックリ。
一昨年の台風の影響が残っているのか、木が結構倒れてしまっていましたが、水芭蕉はとても綺麗でした。
見頃は4月下旬~5月上旬だそうで、この写真は5月1日に足を運んできたときのものですが・・
今年は雪解けが早かったせいか、結構大きく育ってました。
今度は4月にリベンジしたいものです(^^)
それから、水芭蕉って白い花のイメージですけど、この白い部分は花じゃないそうですよ(゜-゜)!
知ってましたか?
水芭蕉の花の特徴
実はこの白い花びらのような部分は、葉が変化した仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる器官。
本当の花は、中心の棒状の部分なんですって。
ちょっとビックリですよね(°.°;)
水芭蕉はサトイモ科で、カラーなどと同じつくりなのだそうです。
~花名の由来~
名前の由来は、バナナのような葉の芭蕉に似ていて、水辺に生えることからきています(^^)
別名もいろいろあって、面白いんですよ♪
水芭蕉の別名
- ヘビのまくら
- ベコノシタ(牛の舌)
- ウシノクチヤ
- パラキナ
棒状の花の部分が枕みたいなことから、ヘビのまくら。
葉が牛の舌に似ていることから、ベコノシタ・ウシノクチヤ。
アイヌ語で「幅の広い葉」という意味の、パラキナ。
これだけ、水芭蕉には別名がありました。
面白いですよね(^^)
英語では、スカンクキャベツとも呼ばれているんですよ。
花言葉と一緒に、こちらで詳しく載せていますので、よろしければ英語での呼び方の由来もチェックしてみてくださいね(^^)
⇒水芭蕉の花言葉の意味とは?英語での呼び方にも注目!
でも、まだまだ水芭蕉って特徴があるんです。
~水芭蕉は毒がある?!~
実は、葉などの汁には人体に悪影響な成分があるんですね。
だから、むやみに触るのは禁物(”;)
シュウ酸カルシウムといって、肌につくと痒みや水ぶくれの原因となってしまいます。
かつて水芭蕉は、腎臓病や便秘などの民間薬として使用されていたそうですが、薬効についての根拠はなく、アルカロイドという成分が含まれていることが分かりました。
これを服用すると、吐き気や脈拍の低下、ひどいときには呼吸困難や心臓麻痺すら起こす危険があるそうです。
見た目はとても可愛らしいのにね・・(・・;)
でも、もっとビックリなのがクマ。
クマは、水芭蕉を冬眠後に食べて、下剤の代わりにするんですって。
人間が食べたらダメだけど、クマにとっては春の必需食。
水芭蕉の付近には、クマ出没の恐れもあると肝に銘じておかなければです・・。
おわりに..
女満別湖畔の水芭蕉群落はいかがでしたでしょうか。
ちょこっと見るような場所ではありますが、林の奥の方まで見えるたくさんの水芭蕉の光景にはビックリでした。
水芭蕉の形って、本当に可愛らしいですよね♪
ぜひ、この時期に近くを通りかかるときには、立ち寄ってみてください(^^)
網走湖周辺をドライブしていても、水芭蕉が咲いている光景をみることができましたので、帰り際にも見られるかもですよ♪
北海道の春の訪れを、ぜひ感じてきてくださいね(^^)
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