パプリカとピーマンの違いを聞かれたら、あなたは答えられますか?
わたしはサッパリ分かりませんでした(汗)
「パプリカは値段が高いから、ピーマンに比べて栽培が大変なのかな?」と思ったぐらいです。
おつとめ品として安く売られていると、つい買っちゃうパプリカ。
見た目が似ているピーマンと何が違うのか、ふと気になったので調べてみました。
パプリカとピーマンは大きく分類すると仲間だということが分かりましたよ♪
元々はどちらも大粒トウガラシ?
実はパプリカとピーマンは、どちらもナス科トウガラシ属に分類されています。
どちらも、辛くない大粒のトウガラシということなのです。
原産地は熱帯アメリカで、15世紀にコロンブスによってもたらされました。
その頃、江戸時代の日本では、甘トウガラシが作られていたとも言われています。
そして、栄養価の高さが注目され、1960年代頃から一般家庭にも浸透してきました。
洋食文化の影響も大きかったようですね。
なのでざっくり言うと、パプリカとピーマンの違いは、同じ大粒のトウガラシの仲間でも品種が違うということ。
上から見ても、そっくり。
どちらも辛くないトウガラシだったとは、驚きですね。
でも、それぞれの具体的な違いはどういったことにあるのでしょう。
パプリカとピーマンの違いは5つあった!
それぞれを調べていくと、違いは5つあることが分かりました。
- 収穫時期
- 味
- 食感
- 栄養価
- 青臭さ
1つずつ、確認していきます。
【1】収穫時期の違い
まず、大きな違いは収穫時期です。
- ピーマン⇒未熟な状態で
- パプリカ⇒完熟してから
と、生育具合が全く違っての収穫になるのです。
ピーマンは、お花が咲いて30日程の十分に肥大していない未熟期後半に収穫されます。
一方パプリカは、適温の環境下で約7週間をかけて完熟し、カラフルな色となり収穫されます。
ここで、「ん?」と思われた方もいらっしゃるのでは?
そう、ピーマンも熟せばカラフルな色になるのです。
実際にカラーピーマンとして販売もされています。
ちょっとややこしいけれど、品種の違いなんですね。
これはカラーピーマンで、パプリカではないのです。
パプリカよりも大きなジャンボピーマンという品種もあったりと、大きさだけでは違いを判別できないところが、消費者にはむずかしいところですね。
【2】味の違い
続いて味の違いです。
「ピーマンの苦味が嫌いだけど、パプリカなら全然平気♪」
という方がいらっしゃるように、パプリカは甘みがあることが特徴です。
完熟した状態で収穫しているので、苦味がほとんど無いんですね。
ピーマンも先程のカラーピーマンのように熟したものであれば、甘みが増して食べやすくなっています(^^)
【3】食感の違い
さらにパプリカの品種は肉厚です。
このようにピーマンと比べてみても、実の部分が分厚いですよね。
実は柔らかいので、生食にも向いているのです。
【4】栄養価の違い
そして次に栄養価の違いです。
基本的にはどちらも似ていて、栄養満点な優秀野菜です。
でも、細かい違いはというと、
- パプリカにはビタミンCとカロテン
- ピーマンにはピラジン
が豊富に含まれています。(ピーマンにもビタミンCとカロテンは含まれています)
パプリカのビタミンCとカロテンは、強い抗酸化力作用があります。
これはパプリカの色に関係しているからなんですね。
赤や黄色などの色の違いは、カロテノイドの種類が違うから。
- 赤いパプリカは、カプサンチン
- 黄・オレンジは、ゼアキサンチン
というカロテノイドが含まれているんです。
これらが、強い抗酸化力をもっていてピーマンとの違いなのです。
ビタミンCの含有量も、緑⇒黄色⇒赤の順番で多いことも特徴です。
【5】青臭さの有無
ピーマンには青臭さがあるけれど、パプリカにはありませんよね?
これはピラジンという栄養素が含まれているからなのです。
体にも嬉しい効果があるといわれています。
しかしピーマンの栄養素は、60年代半ばに比べると、ビタミンCは7割くらい、B郡は半分に減ってしまった品種もあるそうです。
これは独特な味・青臭さから、品種改良が繰り返されて、食べやすくなった代償なのだそう。
たしかに、昔と比べたら食べやすくなったように感じますよね。
でも、ピーマンやパプリカのビタミンCは壊れにくいことが特徴♪
加熱にとても強いのです。
ピーマンにもカロテンは豊富です。
油で調理すれば、カロテンの吸収も高められますよ(^^)
味や食感に好みは分かれそうですが、栄養価はどちらも高くて優秀な野菜といえますね。
ピーマンは栄養が減ってしまった品種があるとはいえ、お手頃価格で助かりますし、パプリカは高いけれど収穫に時間がかかると知った今、値段が高いのもなるほどとうなずけます。
なんだかスッキリしました♪
うめのまとめφ(.. )
パプリカとピーマンの違いは・・
- ピーマンは未熟な状態で、パプリカは完熟してから収穫される
- カラーピーマンもあるけれど、パプリカとは品種が違う
- パプリカは苦味がなく甘みがあって、肉厚で柔らかい
- パプリカの色に含まれるカロテノイドに高い抗酸化力がある
- ピーマンは血液サラサラ効果のピラジンが含まれていて、青臭さがある
ちょっとややこしかったですが、品種が違う同じトウガラシの仲間ということでした。
初めて知りましたが、トウガラシにもビタミンCやカロテンは豊富なのだそうです。
家族の健康・美容のためにも、積極的にパプリカもピーマンも食べようと感じました(^^)
コメント